牧師より 2020年4月26日
皆様はどのようにお過ごしでしょうか?わたしは牧師館にいる時間が増えましたので、倉庫に長い間眠っていたある本を引っ張り出し、読み始めました。ずっと読もうと思いつつも読むことのなかった塩野七生著『ローマ人の物語』全15巻です。「なぜローマは普遍帝国を実現できたのか」という問いをもとにローマ建国から西ローマ帝国の滅亡までを描いている壮大な歴史書です。まだ読み始めて紀元前500年から300年代あたりをノロノロと歩いていますが、ギリシアのアテネやスパルタのことも含めて実に興味深く読んでいます。ペルシャのクセルクセス王の名も出てきて、旧約聖書とのつながりも少しですがあります。今後、イエス様の時代からパウロさん、そしてその後のこともローマの歴史を学ぶことで聖書の御言葉がより立体的に自分に迫ってくることを期待しております。15巻全部読み終わるのはまだまだ先の話だと思いますが。
ヨハネによる福音書によれば、イエス様は復活した後に何度も弟子たちのところに現れてくださいました。4月26日の御言葉は「復活顕現2」として意気消沈してガリラヤに帰っていった弟子たちのところに現れてくださっています。どこに進めばいいのか、何をすればいいのかわからない、そんな弟子たちにイエス様は現れてくださり「さあ、来て、朝の食事をしなさい」と励まし、同時に何が大切なのかを再度教えてくださいました。自宅にいて何をしていいのかわからなくなるわたしたちのところにも来てくださり「さあ、来て、食事をしなさい」と言ってくださいます。まずは与えられているものを美味しく食べる!のです。自宅で少人数で食べる食事はあまり・・・と思うかもしれませんが、いつかまた教会で神の家族と一緒に食べる時が必ずきます。その時がきますようにと祈り続けてまいりましょう。
主の日には、場所は違っても復活のイエス様が共におられることを信じつつ、礼拝の時、祈りの時をお過ごしください。皆さんのことを覚えて祈っております。