証し

私は人に恵まれていることをお話します。

私は五十歳中頃から八十歳まで介護をしていました。自分の父、母、夫の順に介護をしました。この時、多くの人の助けがあって乗り越えられました。

はじめに父。当時介護保険制度はなかったのですが母が元気でしたので、看護師さん、家政婦さん、お手伝いさんをどこからか集め、母の指揮のもと、私を中心として動きました。いい人ばかりで助かりました。また教会では、現在ではすでに昇天された方、転会された方からも励ましの手紙が多く届きました。返事はかけないけど、と言ったのですが構わないと、「御言葉や祈りの手紙」を送ってくださいました。大変力になりました。

次に母。この時はケアマネージャーが超優れもの。(元看護師さんと)医師、ヘルパーさんとの連携プレーで独居老人を見事に在宅療養することが出来ました。期間が長かったのですが、この方たちのおかげで乗り切れました。教会では礼拝のCDを夫に渡してくれました。日曜日の夕方に帰宅していましたが、帰宅すると夫がすぐCDをかけてくれて説教を覚えるほど何度も聞かされました。また教会の様子を細かく話してくれました。私が家事をするのに動きますが、くっついて来て話してくれました。夫を含めた教会員に大変助けられ感謝しています。

三人目は夫。行ったり来たりがなく同じ家に居ますから落ち着いて介護が出来ました。この時はケアマネージャーには当たりませんでしたが、看護師さん達に恵まれました。なんでも看護師さんに相談し、ことを進めることが出来、本当にありがたかったです。朝に夕に看護師さんが訪問して夫を看て、私を労ってくれたのです。
また教会ではライブ配信、日曜日の朝、二人で礼拝に参加でき感謝でした。元気な頃は、しっかり画面を見ていましたが体力が落ちるにつれ、目をつぶってウトウトしている状態でしたが、感謝でした。
このように常に教会と周りの人々に助けられました。神さまが多くの人々を通して、私を助けてくださった事を覚え感謝しています。

介護を通して多くのことを学びました。その中の三つほどお話します。
①人々に親切にしておくと、その人からではなく他の人から親切が戻って来る。
「与えなさい。そうすればあなたがたにも与えられる」 ルカ6章38節
②感謝していると心が強く、軽くなって来る。
辛く感謝できない時も、無理にでも見つけて感謝する。その内、無理しなくとも感謝することがどんどん湧き出て来る。
「いつもよろこんでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」テサロニケⅠ・5章16~18節
本当の幸せを感じたのは夫の介護をしている時でした。こういう幸せがあるんだ・・・すぐに身近にあることに気づきました。
③「わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて鏡のように主の栄光を映し出しながら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。」 コリントⅡ・3章18節

この教会には主と同じ姿の方が、大勢います。素晴らしい教会です。
その教会につながっていることは幸せです。

(礼拝後の「証し」にて) (80代)