牧師より 2020年4月19日

新聞やニュースばかりを見ていますとだんだんと暗い気持ちになっていきます。しかし、わたしたちはこの世界は神様がお造りになったものだと聖書が伝える真実を信じていますから絶望することはありません。わたしが神学校に通っていた時、ある先生が「カール・バルトは『右手に聖書、左手に新聞を持つように』と言った」と話したことを思い出します。この世の中で起きていることの真相を知りたければ新聞だけでなく聖書を読むことも大切だと言うのです。面白いことに聖書の真理を知りたければ新聞を読みなさいとも言うのです。

今、わたしたちは災害のただ中にあります。ただ、わたしたちが置かれている災害の現状ばかりを見えていても真相は見てきません。なぜならば、この世界は神様の世界、神様が今も神の国の完成のために創造を続けられる世界だからです。聖書を通して神様のご計画に心を向けて参りましょう。創世記にある通り、神様はこの世界を極めて良いものとしてお造りになりました。その神様が最終的な御国の完成に向けて創造の業を進めておられます。聖書と新聞を片手ずつ持ち、心には信仰と希望とを携えて上を向いて歩きましょう。

今、わたしたちは復活節を生きています。復活節は5月24日まで続き、5月31日にはペンテコステ(聖霊降臨日)を迎えます。今は復活のイエス様がわたしたちと共にいてくださることをより深く感じたいのです。使徒言行録によればイエス様は復活後、40日にわたって現れてくださったとあります。世界が今このように苦しい時だからこそイエス様はすぐに天に上らずに40日間もわたしたちのところに留まってくださるのです。

主の日には、場所は違っても復活のイエス様が共におられることを信じつつ、礼拝の時、祈りの時をお過ごしください。皆さんのことを覚えて祈っております。神様の平和が皆様と共にありますように。